本日つくるもの
演習では、サンプル情報システム株式会社という架空の会社の売上データ、問い合わせログ、業務の手順書を使います。
4要素の依頼文
指示、背景、条件、出力形式の4つで組んだ依頼文です。演習1で1行の依頼と出力を比べ、演習4と演習5ではExcelのデータに使います。
月次報告文とFAQ
売上データから部長会向けの報告文を、120件の問い合わせログからFAQを作ります。AIが書いた金額と問い合わせ番号は、Excelで1か所ずつ確かめます。
指示を保存したエージェント
よく使う役割と指示を保存したエージェントを、テンプレートから1つ作ります。研修のあとも、同じ指示を書き直さずに呼び出せます。
業務プロセス分解シート
自分の業務を1つ選んでタスクに分け、AIに任せるタスクと人が担うタスクを決めます。月に減らせる時間は、シートが自動で計算します。
本日のゴール
研修のあとに、受講者が自分の業務で次の3つを行える状態を目指します。
- 依頼文を4つの要素で組み立て、出力が足りないときに足す条件を選べる
- ファイルを添付してAIに読ませ、AIが書いた数字や根拠を元のデータで確かめられる
- 自分の業務をタスクに分け、AIに任せるタスクと着手する順番を決められる
| 種類 | 中身 |
|---|---|
| 研修中に作るもの | 演習1から演習5で動いた依頼文、演習3のエージェント、記入した業務プロセス分解シート、わたしの業務メモ_v1.md |
| 雛形 | 業務プロセス分解シートの記入シート、わたしの業務メモのひな型、エージェント指示文テンプレート2本 |
| プロンプトテンプレート集 | 10本です。1本ごとに、用途と全文、差し替える箇所、出力を使う前に確かめることを載せています |
| 持ち帰り演習集 | 3本です。自分の業務のデータで、研修と同じ手順をもう一度通せます |
| チェックリスト | AIにデータを渡す前の5項目と、出力を使う前の5項目です |
当日の流れ
| セッション | 内容 | 形式 | 時間 |
|---|---|---|---|
| S01 | オープニングゴールと成果物の確認、Copilot Chatと配布フォルダの確認 | 講義 | [10min] |
| S02 | 最新動向とAIエージェント実演2026年後半の動向とMicrosoft 365 Copilotの更新、AIエージェントの実演 | 講義 | [40min] |
| S03 | プロンプトとコンテキストの型演習1 プロンプトの4要素、演習2 資料の渡し方とMarkdown、演習3 エージェントを作る | 演習 | [60min] |
| S04 | Excel業務ハンズオン演習4 売上データから月次報告文、演習5 問い合わせログからFAQ、プロンプトの講評 | 演習 | [60min] |
| S05 | 業務プロセス分解とナレッジの添付演習6 業務プロセス分解、演習7 ナレッジを添付して回答を引き出す | 演習 | [60min] |
| まとめ | まとめと質疑応答持ち帰る資料の案内、教材サイトの公開期間、質疑応答 | 講義 | [10min] |
休憩は、講師がセッションの切れ目で案内します。
ツールと役割分担
AIへの依頼はCopilot Chatで行い、AIが書いた数字はExcelで確かめます。
Copilot Chat
ブラウザで開くMicrosoft 365 Copilot Chat
- 依頼文を送り、メールや報告文の下書きを作らせる
- CSVやWordのファイルを添付して読ませる
- 役割と指示を保存したエージェントを作る
Excel
パソコンにインストールされたExcel
- AIに渡す前に、要らない列を消す
- AIが書いた合計や件数を、元のデータで確かめる
- 業務プロセス分解シートに記入する
ZOOM
講師の画面の共有と、チャット
- 講師の説明と実演を見る
- 演習4と演習5の依頼文をチャットに投稿する
- STEPが終わったらリアクションで知らせる
当日開く画面
https://m365.cloud.microsoft/chat
会社のアカウントでサインインしたCopilot Chatを使います。研修の手順は、有償のMicrosoft 365 Copilotのライセンスがない状態で進められるように作っています。
事前セットアップ
開催日の前日までに、次の7つを確かめてください。手順は事前セットアップガイドに画面写真つきで載せています。
- 1Copilot Chatを開く会社のアカウントでサインインした状態で、入力欄が表示されるかを見ます。
- 2商用データ保護の表示を確かめる入力した内容がAIの学習に使われない状態かを、画面の表示で確かめます。
- 3配布ZIPをダウンロードして展開するWindowsの方とMacの方で、ダウンロードするZIPが違います。
- 4Excelで演習データを開く売上データのCSVを開き、日本語が読めるかを確かめます。
- 5Copilot Chatにファイルを添付する演習の多くで、CSVやWordのファイルを添付します。
- 6エージェントの作成画面を開く演習3で使う画面が、会社の設定で開けるかを確かめます。
- 7ZOOMと作業画面の並べ方を決める画面が1つの方は、切り替え方を先に決めておくと演習で迷いません。
ハンズオンの進め方
当日は、講師の説明を聞いたあとに、ハンズオンガイドのSTEPを上から順に進めます。
どの資料も新しいタブで開きます。PDFはブラウザで表示されるので、手元に保存するときは、開いた画面のダウンロードのボタンを押してください。
STEPの進め方
どの演習も、AIを開かずに自分で考えるSTEPから始まります。考えた内容を依頼文に入れて送り、返ってきた出力を元のデータや資料と照らします。
依頼文は、ガイドのコピーボタンか、配布ZIPの03_テンプレート/演習の依頼文.txtから写してください。STEPが終わったら、ZOOMのリアクションで講師に知らせてください。
手が止まったとき
STEPごとに「手が止まったら開く」の欄があり、選ぶ候補の答えや、つまずきやすい点を書いています。開いても進めないときは、ZOOMのチャットに演習の番号とSTEPの番号を書いて講師に知らせてください。
早く終わった方は、各演習の最後にある「早く終わった方へ」の課題に進めます。
画面が写真と違うとき
ガイドの画面写真は、2026年11月に講師の環境で撮りました。左のメニューの項目のように、会社の契約や設定によって表示が変わる箇所があります。ボタンの名前で探しても見つからないときは、ZOOMのチャットで講師に知らせてください。
Excelの写真はMac版で撮っています。Windows版とは、ウィンドウの枠やメニューの位置が少し違います。
配布物ダウンロード
当日使う一式をZIPにまとめてあります。中身は同じで、日本語のファイル名の入れ方だけがWindows用とMac用で違います。
ZIPの中身
| フォルダ | 入っているもの |
|---|---|
| README.md | 展開のしかた、文字化けしたときの直し方、フォルダの説明 |
| 01_演習データ/ | 演習1のシナリオカード、売上データ2か月分、問い合わせログ120件、会議の文字起こし、業務ナレッジのWord文書4本 |
| 02_ワークシート/ | 業務プロセス分解シート.xlsx、ナレッジ回答の比較表.xlsx、わたしの業務メモ_ひな型.md |
| 03_テンプレート/ | プロンプトテンプレート集10本のPDFとtxt、エージェント指示文テンプレート.txt、演習の依頼文.txt |
| 04_早見表とチェックリスト/ | Markdown早見表.pdf、チェックリスト.pdf |
| 05_持ち帰り演習/ | 持ち帰り演習集.pdf(3本) |
| 作業用/ | 演習で作ったファイルを保存する場所です |
FAQ
Copilot Chatの画面に、アップグレードの案内が表示されます
有償のMicrosoft 365 Copilotのライセンスがない利用者に表示される案内です。研修の演習は、ライセンスがない状態のCopilot Chatで進められるように作っています。案内のボタンは押さずに、そのまま進めてください。
社内のファイルやメールについて聞いても、Copilot Chatが答えません
有償のライセンスがない利用者のCopilot Chatは、SharePointやOneDriveにある社内のデータを検索しません。読ませたいファイルは、入力欄からファイルを添付してください。添付したファイルの中身をもとに答えます。
出典は、Microsoft Learnの「Frequently asked questions about Microsoft Copilot Chat」(https://learn.microsoft.com/copilot/faq)です。
添付したファイルは、どこに保存されますか
添付したファイルは、自分のOneDrive for Businessに保存されます。商用データ保護が有効な状態では、入力した文章と応答と添付したファイルは、AIのモデルの学習に使われません。
研修では、配布した架空のデータだけを添付してください。実業務のデータを入れてよいかは、社内の規程に従ってください。
ファイルを添付できません
ライセンスがない利用者のファイルの添付は、混雑しているときに制限されることがあります。少し時間をおいて、もう一度添付してください。
それでも添付できないときは、ファイルをメモ帳かExcelで開き、中身をコピーして依頼文の後ろに貼ってください。演習ごとの貼り方は、ハンズオンガイドの「うまくいかないとき」に書いています。
エージェントに、資料のファイルを登録できません
従量課金を有効にしていないCopilot Chatでは、エージェントの知識にファイルを登録できません。研修で作るエージェントは、名前と説明と指示だけで作ります。資料を使うときは、エージェントとの会話のたびに添付してください。
出典は、Microsoft Learnの「Agent capabilities and licensing models」(https://learn.microsoft.com/microsoft-365-copilot/extensibility/prerequisites)です。
AIが書いた数字が合っているか、自信が持てません
合計や件数のように、元のデータで確かめられる数字を1つ選び、Excelで確かめてください。金額の列を選ぶと、Excelの画面の下に合計が表示されます。
合計が合っていても、製品別のような内訳が誤っていることがあります。内訳を足すと合計に一致するのに、個々の値がずれていた例もありました。内訳から1つ選び、Excelのフィルターで同じ条件に絞って合計を確かめてください。合わないときは、ハンズオンガイドの演習4のSTEP4にある依頼文で、すべてを計算し直させます。
前回の研修で作ったエージェントがあります。演習3はどう進めればよいですか
演習3のテンプレートBか、「早く終わった方へ」の課題から始めてください。指示に1行足して違いを見るSTEPは、テンプレートBでも同じように進められます。
教材サイトは、いつまで見られますか
最終回の2026年12月17日から2か月のあいだ公開する予定です。持ち帰る資料は、配布ZIPと各ページの「PDFで保存」から手元に保存してください。
